カブトヨソオイやクワガタヨソオイのなかまが身に纏っている、固い外殻。
こびとの種類のよって、様々な形状がある。
カッチュウを身に纏う目的は、甲虫に姿を似せてなりすますためや、外敵から身を守るためや、こびと同士で争う時に、カッチュウに付いている角を使う場合もある。
また、カッチュウには栄養素が多く含まれており、カブトヨソオイは冬眠に入る前にカッチュウを脱ぎ、食べて、栄養を補給する。
鳥などの天敵に狙われた場合に、カッチュウを脱いで、囮にして逃げるためにも使う。カッチュウを脱ぐことを「ダッチュウ」と呼ぶ。
カッチュウはこびとが自ら作り出している。
フンコロガセはカッチュウを脱いで、フンコロガシが作った玉の中に入り、その中でカッチュウが出来上がることを待つことが確認されている。また、カブトヨソオイは冬眠中にカッチュウが出来上がることが確認されている。
冬眠中に背中から染み出た特殊な体液が少しづつ固まって、カッチュウが作られていく。カッチュウの生成には約9カ月かかる。
(「こびと大図鑑」P.59 イラスト「冬眠のようす」を参照)
ー 「こびと大図鑑」2015年(ロクリン社・刊)