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こびとす

フェルト人形のこびと達が繰り広げる物語。
©Toshitaka Nabata / こびと観察会

第１話

ムシクイ（一匹狼のリトルハナガシラ）がお腹を空かせて歩いていると、目の前に獲物を発見。捕獲しようとするが、何者かに背後から体を押さえつけられる。なんと、クサマダラオオコビト（以下、クサマダラ）がムシクイのトウチンから蜜をチューチュー吸っていたのだった。なんとかクサマダラを追い払うムシクイだったが、狙っていた獲物のチョウチョには逃げられてしまいガックリ・・・すると、地面からモコモコとピンク色の何かが頭をのぞかせるのであった。

第２話

モゾモゾと動いているピンク色の何か。何やら美味しそうな見た目に、ヨダレを垂らすムシクイだったが、とうとう我慢できずにピンク色の何かにガブリとかぶりつく。一瞬時が止まるが、ギャーーっと一気に地面から飛び出すピンク色の何か。あまりの勢いにムシクイも吹き飛ばされる。痛みを感じながら起き上がり、ピンク色の何かの方へ目をやると、それはカクレモモジリであった・・・。

第３話

ムシクイにトウチンを舐められるモモジリ。クサマダラにトウチンの蜜を吸われるムシクイ。不思議な三角関係が続いていたが、ついにはモモジリも腹ペコになってしまう。辺りを見回し、木の枝に生っている熟れた桃を発見。木に登り始めるモモジリだったが、何度チャレンジしても失敗するのであった。その様子を見ていたムシクイとクサマダラはお互い顔を見合わせて・・・。

第４話

木の枝になっている桃を難しい顔で見つめるムシクイだったが、後ろ向きに２～３歩下がったところで、小石につまづいて転んでしまう。その際、偶然シーソーの形になっていた木の枝を巻き込んでしまい、枝の反対側に乗っかっていた虫がピョンと飛び上がり、ムシクイの顔面に落下。痛がるムシクイのそばで、それを見ていたクサマダラが何かをひらいめいた・・・。