分類:
日本語:
カクレモモジリ(kakure momojiri)
英語:
Hiding Peach Bottom Kobitos
体長:
15cm (トウチンを含む)
生息地:
桃園
特徴:
熟れた桃の実に寄生する。青い果実には興味がない。
食べ物:
桃の糖分

モモに寄生し、桃園などでよく見られる。熟れたその実が好物で、歯の無い口で果汁を吸って栄養にしている。モモの実から見つかることから、むかし話の「桃太郎」のモデルという説がある。
カクレモモジリが見つかった桃園は豊作になると言われている。

ヨウニン期トウチンがなく、土の中にいる。セイニン期になると土からはい出て、桃の木を探す。

「こびと大図鑑」(ロクリン社・刊)

カクレモモジリの身体の色の濃い部分からは、いつも甘い匂いを漂わせている。

「日本のこびと大全 -野原や畑編-」(ロクリン社・刊)

カクレモモジリのおびき寄せ方

©Nabata Toshitaka ©Photograghy by Yusuke
用意するもの

ひも、熟した桃、木の棒(L字型で桃の木がよい)、新聞紙

手順と注意
  1. L字型にした木の棒を立て、桃をひもでつる。(カクレモモジリが桃にしがみついた時に、紐が切れるように紐に切り込みを入れておく)
  2. 桃の真下に穴を掘る。
  3. 穴の上に新聞紙を敷いて、そっと土をかぶせる。
  4. 離れたところでカクレモモジリが来るのを待つ。
  5. カクレモモジリが桃にしがみつくと、紐が切れて落ちる。
  6. 真下の穴に落ちる。

出典: 2019年 『こびとづかん 夏の自由“大”研究〜世紀の発見「コビトのフン」を見逃すな!?〜』

カクレモモジリの飼い方

©Nabata Toshitaka ©Photograghy by Yusuke
用意するもの

約50cm四方の木箱、土、木、桃、桃の香りを付けた脱脂綿

手順と注意
  1. 木箱に土を敷き詰める。
    カクレモモジリは、土に潜って寝ることがあるため、土の深さは30cm以上にする。
  2. 真ん中に木を植えて、そのてっぺんに桃をのせる。
  3. 箱の四隅に桃の香りをつけた脱脂綿を立てる。

カクレモモジリの身体からは、いつも甘い桃のにおいが出ています。そのため、ショウジョウバエなどの虫が寄ってきてしまいます。ストレスに弱いので、こまめに虫を払ってあげてください。近くで蚊取り線香を焚くのは良くありません。

桃の香りが好きなのは、虫だけではありません。いい匂いだからといって、あなたもむやみに顔近づけることはやめましょう。

出典: 2019年 『こびとづかん 夏の自由“大”研究〜世紀の発見「コビトのフン」を見逃すな!?〜』

関連項目