モモに寄生し、桃園などでよく見られる。熟れたその実が好物で、歯の無い口で果汁を吸って栄養にしている。モモの実から見つかることから、むかし話の「桃太郎」のモデルという説がある。
「こびと大図鑑」(ロクリン社・刊)
カクレモモジリが見つかった桃園は豊作になると言われている。
ヨウニン期はトウチンがなく、土の中にいる。セイニン期になると土からはい出て、桃の木を探す。
カクレモモジリの身体の色の濃い部分からは、いつも甘い匂いを漂わせている。
「日本のこびと大全 -野原や畑編-」(ロクリン社・刊)
カクレモモジリのおびき寄せ方
用意するもの
ひも、熟した桃、木の棒(L字型で桃の木がよい)、新聞紙
手順と注意
- L字型にした木の棒を立て、桃をひもでつる。(カクレモモジリが桃にしがみついた時に、紐が切れるように紐に切り込みを入れておく)
- 桃の真下に穴を掘る。
- 穴の上に新聞紙を敷いて、そっと土をかぶせる。
- 離れたところでカクレモモジリが来るのを待つ。
- カクレモモジリが桃にしがみつくと、紐が切れて落ちる。
- 真下の穴に落ちる。
出典: 2019年 『こびとづかん 夏の自由“大”研究〜世紀の発見「コビトのフン」を見逃すな!?〜』
カクレモモジリの飼い方
用意するもの
約50cm四方の木箱、土、木、桃、桃の香りを付けた脱脂綿
手順と注意
- 木箱に土を敷き詰める。
カクレモモジリは、土に潜って寝ることがあるため、土の深さは30cm以上にする。 - 真ん中に木を植えて、そのてっぺんに桃をのせる。
- 箱の四隅に桃の香りをつけた脱脂綿を立てる。
カクレモモジリの身体からは、いつも甘い桃のにおいが出ています。そのため、ショウジョウバエなどの虫が寄ってきてしまいます。ストレスに弱いので、こまめに虫を払ってあげてください。近くで蚊取り線香を焚くのは良くありません。
桃の香りが好きなのは、虫だけではありません。いい匂いだからといって、あなたもむやみに顔近づけることはやめましょう。
出典: 2019年 『こびとづかん 夏の自由“大”研究〜世紀の発見「コビトのフン」を見逃すな!?〜』