額にはコウモンがあり、細長く美しいトウチンを持っている。海中で優雅に泳ぐ姿は、「リュウグウノオツカイ」の異名を持つ。ウミガメの産卵期に、ウミガメの頭に乗って上陸し、ウミガメを安全な産卵場所へ導く。無事に産卵が終わるとウミガメから離れ、どこかに去っていく。この時トウチンは真っ白になり、コウモンは消えてなくなっている。この習性が、昔話の「うらしま太郎」のモデルになったという説がある。海中にいる時の姿「リュウグウノオツカイ」を見ると、長生きすると言われている。
「こびと大図鑑」(ロクリン社・刊)
こびと