スモモ(プラム)の気に実がなるころ、どこからともなく現れる。初めの頃(ヨウニン期)は若い実にしがみついて暮らしているが、スモモの実が赤く色づくと、実を食べながら中に潜り込む。それに合わせて体の色も変わる(セイニン期)。体はほどよい弾力があり、ぷるーんとした心地よい触感がある。
「日本のこびと大全 -野原や畑編-」(ロクリン社・刊)
カクレモモジリとの不思議な関係
スモモノウチはヨウニン期のころ、カクレモモジリと一緒に育つことが確認されている。一緒に暮らし、カクレモモジリの一連の行動を真似し、寄生のやり方などを覚えていく。それを習得し終えるとカクレモモジリと別れ、スモモの樹を求めて旅立っていく。
- ヨウニン期のカクレモモジリと、スモモノウチは土の中で過ごす。
- 時期が来ると土からはいだして、カクレモモジリと一緒に桃の木に登り、桃の実に寄生する。
- カクレモモジリの修正を学ぶと、スモモの木をを目指して旅立つ。
ー 「日本のこびと大全 – 野原や畑編 -」2019年(ロクリン社・刊)